夫と別居した理由(1)
昨晩夫と話していました。
すると夫は「君がお金がないのは、自分が好きなことにお金を使っているからだろ?金がないなら働きに出ろ」と言われました。
私はショックでした。
私は4年前から自営業をしています。
仕事の内容は女性向けのリラクゼーションサロンです。
開業することを決意した理由は、今思うとその当時、私の人生も頭の中が混乱していて、それから先の未来に対する不安と「どうにかしなくちゃ!」という焦りからでした。
年老いた両親が住む実家で、いい歳した大人がいつまでも居候になり無職でいることに罪悪感を感じていたのもあります。
私は夫と結婚してからずっと結婚生活がうまくいっていなく、今から約6年ほど前のある日、「このままこの人と暮らしていたら私は頭がおかしくなって狂ってしまう!」と自分自身に危機感を感じて、その翌日に家を出ました。できる限りの荷物を古くなった軽自動車に詰め込み、私は実家に転がり込むようにして逃げ込みました。
その当時の私は日本の古い大きな会社の会社員でした。大学卒業から十数年勤め続けていて、毎月のお給料は大きな金額ではなかったですが、福利厚生やボーナスがしっかりして安定した経済状態でした。
実家に逃げ込んだ私は、自分の人生が惨めで悔しくて夫への怒りや恨みもあり、あらゆる感情でぐちゃぐちゃで泣き叫ぶようにして両親とその当時一緒に暮らしていた妹に、私が家を飛び出してきた理由を訴えました。
「M(夫)は結婚記念日の旅行の間ずっとお酒を飲んでいて、旅行中のある晩、Mがバーを離れないものだから、私は極寒の中一人でホテルに帰って行った。惨めで悲しかった。マイナス26度の冬の北海道の夜に、女性を一人外で歩かせて平気な夫。悔しい」という話や、「Mはお酒を飲むと性格が悪くなって私に暴言を吐く」、「もう付き合いきれない」など、夫とは離婚する決意で皆に話しました。
母や父、妹もみんな「それはだめだ。そんな状態なら別れた方がいい。もうやめろ」と味方になってくれました。特に私がびっくりしたのは妹が「結局さ、みんな自分が一番可愛いんでしょ。自分が一番大事だよ」と、「自分の人生を最優先に考えろ」というような彼女の考えを言ったことでした。
私にはこれが衝撃的でした。「自分が一番可愛い?自分が大事?そんなふうに思えないよ」と私は泣き叫びました。「そう考えられたらどんなに楽か。そう思えないから苦しいんだよ」と言いました。
彼女の一言で、世間一般の人は自分の人生を最優先、自分のやりたいことを一番大事にしているのだということに気づかされました。
そう、私は子供の時からずっとそのように考えられなかったのです。
いつも親の顔色や周りの友達に気を使っていて、「嫌われないように、変な子だと思われないように。お母さんに”面倒そうな顔”をされないように、困らせないように」と自分をめんどくさくない人にすることに気を配っていました。
なので、いつも周りとは違う意見は言えず、アルコール依存症の夫のやることや計画に全て合わせ、大きな嵐の中なんとか毎日を無事に終わらせることだけに力を使い果たしているような毎日でした。
今回は長くなりましたので、続きはまた次回に。